sour dry
悪く生きたいのかしら、甘くないからゾクゾクするの
あたしは乾いた赤いイチゴ
甘くなんてないんだから、酸味でみんなに嫌われるの
あなたに突かれて激しく踊る、罪な味で刺激に染まる
もっともっと、心まで溶かしてよ
あの子はあたし憎んで恨む、あなたはあたしに愛を誓う
極上よ、世界はあたしのもの
分かってる、続けられることなんてない
あなたはいつか消える
でも今だけ、たった今だけを
酸味がしゃぶって離さない
to be or not to be……
to be or not to be……
Get thee to a honey!
上等よ戦うわ、あなたから離れないから
分かってる、いつか裁かれるのでしょう
あたしはいつか消える
その時までは、あなたの愛だけ
乾いたあたしを濡らすのよ
腹を決めなさいよ、あたしの拳はとっくに裸よ
あたしは過激で甘いイチゴ
金だって体だって、全て捨てていく覚悟なの
『短編と断片』