耳に入った水は、以下の2つのパターンで処理されます。

  • 自然に排出される
  • 取り除かれる

自然に排出される

ほとんどの場合、耳に入った水は、体温の作用により、自然に蒸発して排出されます。耳の外耳道は、体温で温められた温室のような役割を果たしているため、水は比較的早く蒸発します。

取り除かれる

耳に入った水が自然に排出されない場合、取り除く必要があります。取り除く方法は、以下の2つがあります。


自分で取り除く**


病院で取り除く**

自分で取り除く

自分で耳から水を取り除く場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 耳垢や傷をつけないようにする
  • 耳を強くいじらないようにする
  • 綿棒やティッシュなどを使って、耳から水を拭き取る

病院で取り除く

自分で取り除くのが難しい場合や、耳に入った水が中耳炎などの原因となっている場合は、病院で取り除いてもらう必要があります。病院では、耳鼻科医が、耳の管を広げたり、吸引器を使って水を取り除いたりします。

また、耳に入った水で、以下のような症状が出た場合は、早めに病院を受診しましょう。

  • 耳鳴り
  • 耳の痛み
  • 聴力低下
  • 発熱

これらの症状は、中耳炎などの感染症の可能性があります。

耳に入った水を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。

  • 水泳やシャワーをするときは、耳栓やキャップを使う
  • 水泳やシャワーをした後は、耳をよく乾かす

また、耳垢が溜まっていると、水が耳の中に入り込みやすくなるため、耳掃除は適度に行いましょう。